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記事2001年2月13日 4号 (2面)
文部科学省はこのほど、国公私立学校におけるPCB使用照明器具の使用状況を公表した。八王子市内の小学校等で耐用年数が過ぎたPCB使用安定器が破損し、PCB絶縁油が小学生に降りかかるという事件が発生したため、急きょ、使用状況を調査したもの。 それによると全国の私立幼稚園・小学校・中学校・高校・特殊教育諸学校一万六百六十四校中、千四十八校で使用され、PCBが使われていた照明器具は七万七千六百八十台に上った。 また全国の私立高専・大学・短大・専修・各種学校六千四百九校中では、五百三十八校で使われており、PCB使用照明器具の台数は十一方四千百十一台だった。両者を合わせるとPCB使用照明器具は私学だけでも約十九万台に達する。 政府は十三年度末までにその交換を終える等の緊急安全対策を表明しており、文部科学省でも私立学校に対してPCB使用照明器具の点検・調査、早期交換、適切な保管等の徹底を図るよう通知している。国公私立学校全体では約九十万台のPCB使用照明器具が確認されている。PCBは皮膚障害、内臓障害、ホルモン異常等を引き起こすことが分かり、昭和四十七年から製造が中止されている。 |
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