TOP >>
バックナンバー一覧 >> 2001年2月13日号二ュース >> VIEW
記事2001年2月13日 4号 (3面)
5大学間で単位互換
学習院、同女子、日本女子、立教、早稲田
学習院、学習院女子、日本女子、立教、早稲田の五大学は昨年十二月七日、二〇〇一年度から学生に幅広い学習の機会を提供するために、本格的な単位互換制度を開始することで合意した、と発表した。五大学はいずれもJR山手線西北部に本部キャンパスを置き、学生数は五大学合わせると約七万人。 学部レベルの大規模な単位互換制度としては東日本では初めての試みだ。約三千人の交流学生数を見込んでいる。 今回の単位互換制度の対象となるのは、各大学の全学部の二年生以上の学生。五大学で千二十五の専門科目、教養科目が提供される。学生は「特別聴講学生」として、提供科目の中から希望科目を選択して申し込み、修得した科目は所属大学の卒業単位に組み入れることができる。履修できる単位数は年間十二単位程度まで。 「特別聴講学生」は各大学の図書館の利用も可能となる。授業での実験実習費が学生の個人負担となるのを除いて、学費は相互に徴収しない。 五大学ではバーチャル事務局も設け、シラバスの掲載や履修登録、希望者が殺到した場合の抽選結果の確認など、科目登録にかかわるすべての情報をウェブ上で操作、確認できるようにした。そのため、学生は所属大学や自宅にいながら科目登録ができ、学生にとって利用しやすい制度となっている。 単位互換協定の調印式には五大学の学長が出席。このうち早稲田大学の奥島孝康総長は「東京に学生のお祭り広場がなくなっている。五大学付近をカルチェラタンにし、“山の手コンソーシアム”を発展させていきたい」と述べた。 |
記事の著作権はすべて一般社団法人全私学新聞に帰属します。 無断での記事の転載、転用を禁じます。
|