文部科学省はこのほど、平成十四年度の私立高校等の生徒等納付金平均額（一人当たり・年額・初年度）を公表した。それによると生徒等納付金平均額は、高校全日制が、授業料三十三万五千三百六十二円、入学料十六万千五百八十四円、施設設備費等十七万七千四百四十七円で、合わせて六十七万四千三百九十三円。前年度に比べ〇・九％増だが、伸び率は前年度の一・二％を〇・三ポイント下回った。

　中学校は、授業料三十六万八千百三十七円、入学料十八万六千二百二十九円、施設設備費等十八万三千五百三十六円で、合わせて七十三万七千九百二円。前年度と比べて〇・七％の増額。
　小学校は、授業料三十四万四千九百五十五円、入学料十七万二千五百二十五円、施設設備費等十八万五千五百八十六円。総額では七十万三千六十六円で前年度比一・一％の増額。幼稚園は、授業料二十二万八千三百九十三円、入学料四万九千六百五十三円、施設設備費等三万二千七百四十八円で、総額は前年度比一・〇％増の三十一万七百九十四円だった。前年度の伸び率と比較すると、小、中学校はわずかにアップ、幼稚園はわずかにダウンしていた。
　私立高校の授業料等が伸び悩んだためか、公私立高校の生徒一人当たり納付金平均額格差は十三年度の五・八倍から、十四年度は五・七倍となった。公立高校の十四年度納付金平均額は、授業料十一万千九百六円、入学料五千六百三円、施設設備費等なしで、総額は十一万七千五百九円。
　公立高校の納付金が年額で約十二万円と私立に比べ少ないのは、私立高校に比べ三倍から四倍の公費（税金）が使われているから。幼稚園の納付金平均額の公私間格差は、四・一倍で前年度と変わらなかった。
　十四年度の受験料平均額は、高校全日制で一万五千八百八十九円（前年度比三・七％増）、中学校一万七千二百九十九円（同一・二％増）、小学校一万五千七百七十二円（同三・七％増）、幼稚園二千百九十六円（同三・六％減）だった。受験料の伸び率は、授業料等より大きいが、金額では五百円強の増額となる。