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記事2003年10月13日 1908号 (3面)
千葉県私立中学高等学校協会(上野国彦会長)は八月六、七の両日、千葉市のホテルフランクスで第七回私学教育振興研修会を開催した。 研修会では「私学教育の原点と私立学校の教育および管理運営の充実を求めて」を研究のねらいとし、校長をはじめ副校長、教頭、事務長が今後の同県の私立学校教育の将来展望および予測について、研究・討議を行った。当日はパネルディスカッションと記念講演などが行われ、活発な研修会となった。 パネルディスカッションは「転換期の私学経営を考える」をテーマに行われ、パネリストは同協会長代理として山下章・八千代松陰中学高校長、高山孝・愛国学園大学附属四街道高校前副校長、および兒玉正・東海大学付属望星高校長、コーディネーターは同協会の市東光男事務局長。 山下氏は「公立不要論もあるが、私学は少子化、考え方の多様化と変化について教職員が真剣に考えるべきだ」と強調、兒玉氏は「私学は建学の精神を再認識し、新しいものを出せば、公立は追随できないはずだ」と語った。 高山氏は「私学が特色を出すには、今が一番いい時期だ」と指摘した。 記念講演では、文部科学省高等教育局の加茂川幸夫・私学部長が「これからの日本の教育と私学の役割」の演題で、教育の構造改革、構造改革特区、学校法人経営改善の課題などについて言及した。 このうち、教育の構造改革を進めるためには(1)個性と能力の尊重(2)社会性と国際性(3)選択と多様性(4)公開と評価――この四つの理念の必要性を指摘した。 また、学校法人経営の改善の中で私学助成との関係では、「高校以下についても、助成の重点化は避けて通れない」と述べた。 |
千葉県私学の展望について話し合った |
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