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記事2003年2月3日 1879号 (2面) 
第51回全国私学教育研究集会の内容決定
“明日の私学教育”研究目標
千人参加し10月29日から茨城で
  今年で五十一回目となる全国私学教育研究集会が十月二十九日から三日間、茨城県水戸市の茨城県立県民文化センターを主会場に、一千人の私立中学高等学校の理事長、校長、教員らを集めて開かれる。主催は財団法人私学研修福祉会で、関東地区私立中学高校協議会、茨城県私学協会が実施する。後援は日本私立中学高等学校連合会、茨城県、水戸市で、財団法人日本私学教育研究所が開催に協力する。
 茨城大会の研究目標は「明日の私学教育を求めて伝統と創造」で、学校経営、教育課程、生徒指導、進路指導、国際理解教育、地域社会との連携、特別教育活動、情報教育の八部会を通じて学校改革や授業改善等について研究討議する。
 初日は、開会式に続いて芳賀綏・東京工業大学名誉教授が「歴史に学ぶ人づくりの原点」と題して講演するほか、常総学院高校吹奏楽部が日頃の練習の成果を披露する。
 二日目、三日目は水戸市を中心に県内のホテルや私立高校等に会場を移して八部会で研究討議。
 このうち学校経営部会では、「伝統の継承と創造の私学教育」を研究目標に、「私立学校に関する情報堤供」経営に関する調査・分析・経営改善・指導助言のテーマで日本私立学校振興・共済事業団の講師が講演する。また東洋大学附属牛久高校や足立学園中学高校が学校改革の実践を報告する。そのほか水戸市内の弘道館(水戸藩藩校)、偕楽園などを見学する。
 教育課程部会の研究目標は、「私学の特色を生かした創造力を培う教育課程」。熱海則夫・常磐大学招聘教授が「教育課程の歴史と展望」と題して、また田村哲夫・渋谷教育学園中学高校理事長・校長が「教育改革と私立学校新しい教育課程を踏まえて」のテーマで、それぞれ講演するほか、常磐大学高校、茗渓学園中学高校が大学との連携やパソコンを活用しての授業展開について研究発表する。
 生徒指導部会の研究目標は、「学校教育のねらいの達成と生徒指導」。水戸葵陵高校、土浦日本大学高校が「生徒指導と教育相談」について、北浦三育中学校が「全寮制中学校の寮教育における人間教育」について、愛国学園大学附属龍ケ崎高校が「基本的生活習慣の確立」について研究発表する。ほかに星野幸一・樹徳高校長が「創立の理念と生徒指導」のテーマで講演する。最終日は弘道館などを訪ねる見学研修。
 進路指導部会の研究目標は、「新時代の人材育成と進路指導」。木村周・拓殖大学客員教授が「教育改革をいかに私学の進路指導に生かすか」の演題で講演する。また、つくば秀英高校が「地域・保護者と共に作るキャリア教育」について研究発表する。このほか茨城高校の公開授業が行われる。
 国際理解教育部会の研究目標は、「二十一世紀の世界に生きる国際的日本人の育成」。小林和男・NHK解説委員が「世界を見る目 日本を見る目国際的日本人を育てるには」のテーマで、嶺井明子・筑波大学助教授が「留学生の見た日本の国際理解教育」について、それぞれ講演する。ほかに講演が二題、パネルディスカッションが行われる。パネル討議のテーマは「二十一世紀の世界に生きる国際的日本人の育成とは」。
 地域社会との連携部会の研究目標は、「地域社会とともに新しい時代を拓く私学教育」。地方史研究家の佐久間好雄氏が「水戸学の流れと飯村丈三郎翁(茨城中学高校開学の祖)」について講演。そのほか岩瀬日本大学高校、茨城高校が地域との連携に関する実践例について研究発表する。
 そのほか弘道館等での見学研修。
 特別教育活動部会の研究目標は、「特色ある私学教育の実践で心豊かな人材の育成を」。「心豊かな人材の育成のために」をテーマにパネル討議が行われるほか、水戸女子高校の土曜感動講座の取り組みに関する事例発表などが行われる。
 情報教育部会では「IT教育の実践と成果」を研究目標に、デジタル複写機等を製造するキヤノン株式会社阿見工場での見学研修、江戸川学園取手中学高校でのITを活用した教育の研究発表等が行われる。
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