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記事2003年6月3日 1891号 (11面) 
新校長インタビュー (77) ―― 目白学園中学校・高等学校
校長 松本 逸也氏
人間的素晴らしさ養成
英語、日本語教育を重視


  松本逸也・目白学園中学高等学校長(東京都新宿区)は「国際社会において、日本人女性としての人間的な素晴らしさを生徒に身につけさせることと、学力(知識の部分)の充実を目指すこと」を指導方針としてあげる。
 松本校長は朝日新聞社に三十一年間在籍し、編集委員、写真部長などを歴任、平成十二年四月に目白大学短期大学部言語表現学科教授(学科長)に就任、今年三月に同学園理事、目白大学教授と兼務の形で同校の校長に就いた。
 「教職員、みんながやるべきことだと決めたことは、一人ひとりが行動で示す」という方針で、大学教職員の意識改革を行い、結果を出してきた。その姿勢は中学・高校でも変わらない。
 「日本の担い手となる女性になるためには、物事の本質を考える女性になってほしいと思います。それが日本人女性としての素晴らしさだと思うのです」
 同校は“英語の目白”と言われているように、伝達手段としての英語力の向上に力を注いでいるが、文部科学省が発表した英語重点校「スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール」の一校に、東京の私学で初めて指定された。
 松本校長は、英語教育とともに日本語教育も重視する。
 「言葉は知そのものといわれることがあります。日本人の思考の大部分は日本語で行われているように、思考する手段としての日本語と伝達手段としての英語を区別すべきだと思います」と語る。職業上、日本語を使う世界に長年携わってきた松本校長の、日本語教育に対する見方は厳しい。
 中学校では独自のカリキュラムに基づいて少人数学級編成を実施、基礎学力の定着に努めている。高校では文理、英語の二コースを設置し、二年生から選択科目を多くし大学進学に向けての実力の向上を図っている。中・高・大の一貫教育が進めば、学園全体の活性化につながると言う。
 「校長として、生徒や教職員が気持ちよく学校に来てもらうための雰囲気づくりを行っていこうと思っています」
 気さくで気取らない性格は、生徒も教職員もいつの間にか引き込んでしまう。
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