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全私学新聞

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記事2009年4月3日 2132号 (1面) 
私立学校目標上回るCO2削減
全私学連合が調査結果報告
平成19年度前年度比1.4%の削減
新目標値を設定
全私学連合はこのほど平成十九年度における私立学校のCO2排出量等の調査結果を公表した。それによると同連合会傘下の私立学校のCO2排出量は三二四・
六万t‐CO2で、前年度と比べて四・六万t‐CO2、率にして一・四%の削減を実現した。同連合会は十九年十月三十一日に「環境自主行動計画」を策定
し、十九年度を基点に二十年度から五年間、毎年度、CO2の排出量を前年度比でマイナス一%となるよう削減に努力すること、学校の特性に応じた地球温暖化
対策に向けた様々な取り組みを行うことを決めていた。
 

今回の調査は、文部科学大臣所轄学校法人六百七十二法人(うち全私学連合構成団体加盟学校法人数六百二十九法人)を対象に、日本私立学校振興・共済事業
団の「電子窓口」システムを活用しての調査。調査時期は昨年十月十六日から十一月末。五百八十五法人(八七・一%)から有効回答が得られた。調査結果を基
に、学校基本調査の私立学校の延床面積等を使い、全私学連合参加の私立学校全体のCO2排出量を推計した。
 
その結果、十九年度のCO2排出量は、全体で三二四・六万t‐CO2となった。t‐CO2は、二酸化炭素を含む六種類の温室効果ガスの温室効果を二酸化
炭素の温室効果に換算してトン単位で示したもの。その結果、全私学連合の自主行動計画期間(平成二十―二十四年度)におけるCO2排出削減見込量は、平成
二十年度が三二一・四万t‐CO2となり、以降、毎年、前年度比マイナス一%に当たる三・二ないし三・一万t‐CO2を削減することになった。
 
同連合会の調査結果によると私立学校では、照明関係では「消灯励行、啓蒙」「電灯の間引き点灯」等が、空調関係では「フィルターの定期清掃」「クールビ
ズ・ウォームビズの導入」等が広く行われ、「低燃費車導入」は二三・五%の法人で、「節水器具(節水バルブ、センサー、擬音装置)設置」は六六・〇%の法
人で、「屋上緑化・外構緑化」は四六・五%の法人で行われるなどとしている。
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