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記事2009年7月23日 2143号 (2面) 
阪南大学観光インフォメーションセンター常設運営開始

 阪南大学(大阪府松原市、辰巳浅嗣学長)国際コミュニケーション学部国際観光学科の学生が七月十一日から、大阪市西成区のあいりん地区で、外国人旅行者を対象とした観光案内所「新今宮観光インフォメーションセンター」の常設運営を始めた。=写真=
 毎週土日にオープンし、同学科の学生や外国人留学生ら三〜七人が常駐。英語、中国語、韓国語で観光情報の提供や道案内などを行う。夏休み中は、平日もオープンする。
 あいりん地区の簡易宿泊所はバブル崩壊後、労働者の利用減などにより、現在は最盛期の四分の一、約九十軒に減少している。同学科の松村嘉久教授のゼミは二〇〇五年から、大阪国際ゲストハウス地域創出委員会と共同で、簡易宿泊所の存続の道として外国人旅行者の誘致に取り組んできた。二〇〇四年に一万人に満たなかった外国人宿泊者は、バックパッカーを中心に、二〇〇八年には年間五万人を超えるまでに増加しているという。
 インフォメーションセンターは、簡易宿泊所「ビジネスホテル中央」の一角を出店形式に改装。今年一月から二月にかけての試験運営中に聞き取り調査などを行い、外国人旅行者のニーズに応えて常設にこぎつけた。要望の多かった京都、奈良、神戸などの情報も提供するほか、センターを拠点に新世界かいわいを巡るボランティアツアーなども企画している。



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