こちらから紙面PDFをご覧いただけます。



全私学新聞

TOP >> バックナンバー一覧 >> 2011年7月3日号二ュース >> VIEW

記事2011年7月3日 2209号 (5面) 
新校長インタビュー(231)
穎明館中学・高等学校 校長 寺山 政秀氏
世界のリーダーに育ってほしい E(体験)M(モラル)K(知識)を推進
穎明館中学・高等学校(東京都八王子市)は今年で創立二十六年目を迎えた。イギリスのパブリックスクールの最高峰イーストンスクールを範として、「日本の教育をリードする日本一、いな世界一の学校を」という創立者、堀越克明先生の理想の下に創立された。今年四月、同校の校長に寺山政秀氏が就任した。
 「緑豊かなこの地で、生徒一人一人がジェントルマンになり、レディーになって、社会のため、人のために尽くせる人間に成長し、日本の、世界のリーダーに育ってほしいと思っています」と寺山校長は生徒に期待をかけている。
 その理想を実現するために、推進しているのがEMKだ。Eは「EXPERIENCE」(体験)を意味し、経験が自分を大きくするという考えの下に、多くの人と触れ合い触発されてほしい、感動してほしい、そして楽しい思い出に満ちた学校生活を送ってほしい、学校行事にはそうした思いが込められている。菅平林間教室、芸術鑑賞会、百人一首大会、広島・宮島体験学習、球技大会、奈良・京都体験学習、鎌倉校外学習、USA・カナダ体験学習など、できるだけ多くの経験の場をつくっている。
 Mは「MORALITY」(モラル)を意味し、生徒同士、教師や外部の人への礼儀をしっかりさせるようにしている。最後のKは「KNOWLEDGE」(知識)を意味する。六カ年を見据えた長期プランに基づき、中高一貫教育を行っている。単元テストや小テストはこまめに行っているのが特徴だ。
 EMKの根底にあるのは、生徒に自分たちの学校という実感をもってほしい、また誇りに思ってほしいという気持ちが込められており、生徒主体の学校づくりを目指し、教師は生徒を見守るという姿勢で取り組んでいる。この点、寺山校長は「学校行事にしてもクラブ活動にしても、人間として成長するために、縦と横の関係を築いてほしいのです」と語る。卒業生が同校で語る「進学懇談会」では、「クラブ活動をやめないでほしい」「いい仲間があったからこそ、きずなをもって励まし合えた」と後輩たちに語っていたことが、生徒主体の学校の成果の表れといえる。
 「教職員は建学の精神の下に見事に団結しています。私学にとって最も大事なものは、生徒はもちろん教職員です」と言い切る。寺山校長は英語教員として同校に奉職して二十年近くになる。二年の教頭職を経て校長に就く。
記事の著作権はすべて一般社団法人全私学新聞に帰属します。
無断での記事の転載、転用を禁じます。
一般社団法人全私学新聞 〒102-0074 東京都千代田区九段南 2-4-9 第三早川屋ビル4階/TEL 03-3265-7551
Copyright(C) 一般社団法人全私学新聞