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記事2018年4月13日 2439号 (1面) 
国大協が英語認定試験や記述式問題でガイドライン
国語記述式問題 段階別成績表示は点数化で
英語認定試験 一定水準以上が出願資格も

国立大学協会(会長=山極壽一・京都大学総長)は3月30日、センター試験に代わる「大学入学共通テスト」について、英語認定試験や国語・数学の記述式問題に関する国立大学向けのガイドラインを公表した。  同協会は昨年11月、2020年度以降の国立大学の入学者選抜制度についての基本方針を示した。新たに公表されたガイドラインはそれに基づいて、より具体的に指針を示している。  基本方針は、共通テストにおける英語について「大学入試センターが認定した民間の資格・検定試験(認定試験)を一般選抜の全受験生に課す」としている。ガイドラインはこの認定試験について「受験生の受験機会の公平性を保証する観点から、大学入試センターが認定したすべての資格・検定試験を対象とする」としている。試験結果の活用については、各大学・学部の方針に基づき「一定水準以上の認定試験の結果を出願資格とする」「CEFRによる対照表に基づき、新テストの英語試験の得点に加点する」のいずれか、または双方を組み合わせて活用することを基本と示す。  また、基本方針は「記述式問題を含む国語・数学を一般選抜の全受験生に課す」としている。ガイドラインは、国語の記述式の段階別成績表示について「結果を点数化しマークシート式の得点に加点して活用することを基本とする」としている。加点する点数などの具体的な設定については、各大学・学部が主体的に定めることとし、これら活用方法は募集要項などにおいて明示すること、としている。数学の記述式の段階別成績表示については、正誤のみの判定であることや、大問の中でマークシート式問題と一体で出題され、記述式問題にも配点がなされることから、従来のマークシート式と同様の取り扱いとする、としている。

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