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記事2020年5月3日 2509号 (1面) 
中央教育審議会 初中分科会などがメッセージ
子供の学びや心のケアなど要請

 文部科学省の中央教育審議会初等中等教育分科会(分科会長=荒瀬克己・関西国際大学基盤教育機構教授)と同分科会の下に設置されている、新しい時代の初等中等教育の在り方特別部会(荒瀬克己部会長)は4月27日、WEB会議方式で合同会議を開き、新型コロナウイルス感染症の拡大で学校の児童生徒や教職員がかつて経験したことがない厳しい状況に置かれている中で、文部科学省をはじめとする関係行政機関を含む全国の学校関係者に対して、(1)多様な手段による子供の状況把握、学びの保障、心のケアなどの対応、(2)文部科学省による教育現場への徹底した支援、(3)子供たちの学び合う場の確保を要請するメッセージを検討、4月30日付で文科省のホームページに掲載、公表した。

 政府の緊急事態宣言とともにほぼすべての学校が休校となる中で、学校関係者は子供たちの学びの保障に奔走、プリントや電話、ICT機器等を活用して家庭学習支援、心のケアを続けている。そうした中で同メッセージは、学校関係者に向け感染防止に配慮しつつ、あらゆる手段を活用してできる限り子供たちや保護者とつながることを意識すること、全ての子供たちの状況把握には、平常時のルールや考えに固執することなく、創意工夫をこらすこと、感染者等に対する偏見や差別の防止、学校再開後を見据えた授業の質や量の確保のための指導計画の見直し、再開後も含む継続的な心のケアなどを要請。

 また文科省に対しては、入試の在り方を含め、学校現場の声を聞き、ニーズをしっかり受け止め、子供たちや教職員、保護者に寄り添った徹底的な支援、学校現場における創意工夫が進むよう制度的な柔軟な運用・改訂、十分な財政措置、感染防止を徹底するための環境整備等を要請している。さらに子供たちの学び合う場の確保に関しては、ICT環境充実を提言。同時に学校教育とは多様な他者と関わるとともに文化や社会と対話することを通じて人を育てる営みで、人との関わりや対話などじかに触れ合うことでしか得られないさまざまな気付きが人を育てる面があることに留意する必要がある、などとしている。27日の案ではICTに前のめりすぎるなどの意見が出された。
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