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記事2021年3月3日 2537号 (8面)
関東学院六浦中学校・高等学校
学費のクレジットカード払いが可能な「学費・入学金サポートサービス」導入 
グローバル人材の育成・交流に対応

関東学院六浦中学校・高等学校(横浜市金沢区)は風光明(めい)媚(び)な海辺に程近く、系列の大学や小学校が立ち並ぶ一角に位置する。ICT機器の導入に積極的で、校内はWi―Fi環境が整備され生徒は小型ノートパソコンやタブレット端末を情報収集などで常用するほか、昨春の休校措置開始時から現在に至るまで対面授業と双方向オンライン授業とを併用し、学習環境の変化に応じICT機器を活用した学びが実践されている。


同校では2021年度からNTTスマートトレード鰍ェ提供する「学費・入学金サポートサービス」を導入する。大学や高校などの学費の納付において案内はがきの受け付け・発送から入金確認までを一手に引き受け代行するもので、納付手段として銀行振り込みなどに加え学校法人が加盟店となることでクレジットカードも利用でき、学費のクレジットカード払いが可能になるというものだ。


導入の経緯は、同校のもう一つの特色である積極的なグローバル人材の交流・育成にあった。海外からの留学生や帰国生が入学する際、これまで学費を支払うのに同校の地元にある指定の銀行の口座を開設しなければならず、海外居住者にとって非常に困難な現状があった。さらに部活動にも注力しており日本全国から生徒が集まるため、指定銀行の店舗が近くになく不便な点もあった。日本だけでなく世界でも共通のクレジットカードなら、そのような心配は全てなくなり海外からでもクレジットカードでの学費納付が可能となる。


系列の大学では同社が一緒に提供している「学費公共スマート払い(ショッピング枠利用の形で学生・生徒側が同社へクレジットカードで支払い、同社が学校法人へ代行送金を行う仕組み。こちらは国内のみの対応)」を既に導入しており、同校でも同社のサービスを取り入れることにした。同社のサービス利用に際し学校側は大きな投資の必要がなく、容易に収納方法の選択肢を増やすことができる。  


「これからも国際交流は盛んな状況が続く。世界ではクレジットカード払いなどキャッシュレス社会が主流となっている中、銀行の口座引き落としや振り込みによる現金払いのみに限定せず、できるだけ早く学費の支払いにクレジットカードを対応させたかった」と、校長の黒畑勝男先生は将来を見据えた導入への思いを語る。また教頭の中田努先生は「航空会社のマイルなど、クレジットカードを使えば支払うたびにポイントがたまる。請求書が来てから引き落とし日までに準備期間もあるので、間際に資金調達で銀行を回ったりする必要もなくなる」とクレジットカード払いによるさまざまなメリットを挙げる。導入の対象は新入生からだが、既に在校生の保護者からもクレジットカード払いに切り替えたいとの要望が出ているという。


世界中がコロナ禍に見舞われた中においても、同校では次年度も海外からの留学生の入学や編入を予定している。加えて女子ラグビー部の全国募集の拡大、帰国子女の受け入れで学生寮の開設もあり、環境や状況の変化にも柔軟に対応する同校の学びへの新たな取り組みはとどまることなく続いている。


https://www.nttsmarttrade.co.jp


中田教頭(左)と黒畑校長(右)


風光明媚な海辺の近くに位置する

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