こちらから紙面PDFをご覧いただけます。



Pick up!

TOP >> Pick up!

記事2022年7月13日 2583号 (6面)
十文字学園 創立100周年記念式典を開催
世の中の役に立つ女性を育てる
創立者の願い脈々と受け継ぐ

 学校法人十文字学園(東京都豊島区)は6月10日、十文字中学・高等学校講堂で創立100周年記念式典を開催した。


 同学園は「教育を受けたいと思う女性がひとりでも多く学べる私立学校を作りたい」という創立者・十文字こと氏の強い願いの下、1922年に東京・巣鴨に設立された。


 現在は巣鴨に十文字中学・高等学校、埼玉県新座に十文字学園女子大学、十文字女子大附属幼稚園が設置され、約5千人が学び、卒業生は約7万6千人に至る。


 建学の精神は学園歌「身をきたへ 心きたへて 世の中に 立ちてかひある 人と生きなむ」の中に込められており「自分自身の生きがいをもち、自分の力で世の中の役に立つ女性を育てたい」という創立者の願いは現在も脈々と受け継がれているという。


 式典第1部で同学園の十文字一夫理事長は「社会における女性の活躍が今まで以上に求められる今日、女子教育の重要さが増している。そうした中、本学園の関係者が一致団結して学園の将来を担っていくことを願っている」と述べた。


 同中学・高等学校の横尾康治校長は「創立100周年に当たり、伝統を継承しつつ、今後、一層の教育の質向上を図り、使命を全うすべく、教育活動を充実させていく」との考えを示した。


 同女子大学の志村二三夫学長は「学園の持続的発展に向け、私たちには十文字文化を末永く、広く伝える役目がある。そのために、皆で鍛え続けよう」と話した。


 同学園創立者の十文字こと氏、戸野みちゑ氏、斯波安氏がお茶の水女子大学の前身の学校の同窓生だったことから、来賓として出席した同大学の佐々木泰子学長は「次代を担う女性を輩出し、未来をつくる女子教育機関の仲間として十文字学園のますますの発展を祈念する」と述べた。


 続いてあいさつした豊島区の高野之夫区長は「十文字学園には、これからも豊島区と共に地域課題の解決に取り組んでほしい。100周年という重い歴史を大きな節目として、さらに発展することを願う」と祝辞を贈った。


 この後、学生・生徒・園児代表祝辞、永年勤続表彰、建学理念コンクール表彰が行われた。また、岡本英之学園創立100周年実行委員長が「建学の精神を心に皆で力を合わせ乗り越えて、十文字学園の教育をさらに発展させていきたい」と述べた。


 第2部では、同中学・高等学校能楽部、同女子大学J和太鼓部、同中学・高等学校マンドリン部が演奏を披露した。


十文字理事長


横尾校長


志村学長


佐々木学長


高野区長


岡本委員長


第2部では学生・生徒が演奏を披露

記事の著作権はすべて全私学新聞運営委員会に帰属します。
無断での記事の転載、転用を禁じます。
一般社団法人全私学新聞 〒102-0074 東京都千代田区九段南 2-4-9 第三早川屋ビル4階/TEL 03-3265-7551
Copyright(C) 一般社団法人全私学新聞