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全私学新聞

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記事2001年1月3日 1号 (11面) 
秋の叙勲・褒章 
受賞の喜びと抱負

谷岡学園理事長谷岡太郎氏


健伸学院理事長柴田炤夫氏

 昨年の秋の叙勲・褒章で受章の栄に浴した谷岡太郎、柴田炤夫の両氏に受章の喜びと、二十一世紀の私学教育への抱負を語っていただいた。


【第二等瑞宝章】
世に役立つ人材の養成に 教育界の発展に尽くすのが務め
谷岡学園理事長谷岡太郎氏

 このたび図らずも叙勲の栄に浴し、しかもかように高い勲位を頂戴できましたのは、偏にご指導ご支援いただいた方々、そして温かく見守ってくれた家族のおかげです。現在、私が理事長を務めます谷岡学園は平成十年に学園創立七十周年を迎えることができました。この間学園は紆余曲折を経てきましたが、当初から「世に役立つ人物の養成」という建学の理念を貫いてきました。“人は世の進展に何らかの寄与をなし得てこそ初めて存在の価値がある”という信念のもと、多くの有為な人材を輩出してきたと自負しております。昨今、少子化などにより私学を取り巻く環境は厳しさを増しております。しかしいいものは必ず残って伝えられていくものだということを信じ、今後更なる努力を重ねつつ、微力ながら教育界の発展に尽くすことがお世話になった方々へのご恩返しであると思っております。


【藍綬褒章】
偉大な先輩の後を継いで 私幼の重要問題解決に尽力
健伸学院理事長柴田炤夫氏

 このたびの褒章受章は、身に余る光栄です。何よりも家族や園、そして関係各方面の皆さまに厚くお礼申し上げます。
 昨年十一月四日に、長く幼稚園を含む私学の振興に多大の功績を挙げられた人見楠郎先生(全私学新聞前代表)が亡くなられました。昨年の春、園長を務められていた昭和幼稚園の卒園式にお邪魔しましたが、その折、構内を車いすで回られながら、「僕も還暦に褒章をもらった覚えがある。君ももうそろそろだね」と言われ、その通りいただくことができました。
 しかし、ご報告もできぬまま先生がお亡くなりになり、報告したい方を一人失ってしまったという気持ちです。小林一茶の句を借りれば「うれしさも 中くらいなり おらが春」といったところでしょうか。
 今後は、幼稚園の抱える諸課題が少しでもよい方向に向かうよう、尽くしたいと存じます。
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