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記事2001年3月3日 6号 (7面) 
”私学助成の再構築へ” 太田知事あいさつ
”教育は私学から”などスローガンに振興大会 大阪府私中高保護者連主催
学費負担格差を是正
奨学金制度の抜本的見直し決議
 大阪府私立中学校高等学校保護者会連合会(佐藤勝哉会長)は一月二十四日、大阪市・大阪厚生年金会館で、「教育は私学から、私学はひとつ」「保護者負担の公私格差をなくそう」「魅力ある私学をめざして手をつなごう」を大会スローガンに掲げ、第二十回大阪私学振興大会を開催した(大阪府私立中学校高等学校連合会が協賛)。
私学振興に努めていくとあいさつする太田知事
 佐藤会長は「大阪府では毎年一万人以上の公立中学卒業生が学費の面から私学への進学をあきらめていることが、大阪府の調査で明らかになっている。このことを憂慮すべきだ」とし、「私学へ子供を通わせている保護者は納税者として公立の生徒の学費を負担している一方で、私学への学費も負担しており、教育費の二重負担となっている」と現状を訴えた。
 釜谷行藏・大阪府私立中学校高等学校連合会長は「最近少年の非行犯罪が問題になっているが、子供に基礎・基本をしっかりと伝える努力をしなければならない」とあいさつした。
 来賓として、太田房江・大阪府知事は「大阪の再生は行き着くところ教育だ。公教育の中で重要な役割を果たしている私学の振興に努めていきたい。私学助成の再構築に計画的に取り組んでいく」と力強くあいさつした。また池田〓・全国私学父母の会長は「父母負担の公私間格差は公費によって是正されるべきだ。私学振興に向けて団結してほしい」と父母や教職員らに激励の言葉を贈った。
 大会では、公立私立学校間の著しい学費負担格差の是正、奨学金制度の抜本的な見直しの二点を決議した。エキシビションとして、大阪青凌中学高校の保護者会コーラス部ブリランテ、プール学院中学高校のPTAコーラス部による、練習の成果が披露された。


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