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記事2002年1月3日 号 (17面) 
新校長インタビュー (42) ―― 文教大学付属中学校・高等学校
校長 福田 豊穂氏
「人間愛」を建学の精神
進学校的な付属校めざす


 文教大学付属中学校・高等学校(東京都品川区)の福田豊穗校長は現在、同大学の教育学部教授として週二回大学で教え、同時に文教大学学園幼稚園の園長も兼任している。
 二十数年間同学園に勤務し付属から進学して来た学生を通し、また、平成七年四月から十二年三月まで越谷校舎入試委員長をし、そして九年四月から十二年三月まで学長補佐として大学で入試関係の仕事に携わり、従来十日間かけて実施していた大学入試を三日間で行うという改革を行った。
 「一貫して私学に携わり、また中学高校を外から見てきましたので、私立学校の良さは十分認識しています」(福田校長)
 同校は「人間愛(思いやり)」を建学の精神に掲げ、将来に向けて高い理想(HIGHTHINKING)を持ち、何事にも積極的に挑戦(FAIRDOING)できる人間の育成を目指している。
 福田校長は「社会に出てから、“社会の優等生”になって、信頼される人になってほしい」と期待を語る。しっかりした考えを持ち、行動面では社会のルールを守る紳士・淑女を目指すという意味を込める。
 幼稚園から大学院生まで約一万人が集う文教大学総合学園。現在、中学高校と大学短大との連携に積極的に取り組んでいる。その一つとして、同校から同大学へ進学する生徒に、長期の休みを利用してパソコンの講習会を開設する。
 最近の進路の多様化によって、他校への進学が増加している現状を踏まえ、学級編成(特別進学クラスと総合進学クラス)やコース分け(文系と理系)、教育課程等にきめ細かな配慮をしている。付属校でありながら、「進学校的な付属校」として、内部へも外部へも対応可能な進学態勢を取っているのも大きな特徴だ。
 同校が力を注いでいるものに、国際交流とボランティア教育がある。
 オーストラリア・メルボルン市にあるカンタベリーG・Sカレッジおよび、サウスオークレイ校と姉妹校提携を結び、夏休みを利用して、ホームステイを行いながら、交換留学を実施している。また、ボランティア活動では、毎年五月の連休に多摩川沿いで空き缶やゴミ拾いをしたり、上野動物園で迷子の世話などをしたりしている。
 同校は平成十年に共学化するに当たり、施設・設備の面でも充実を図って来た。中でも地下の室内温水プールは素晴らしい。
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