こちらから紙面PDFをご覧いただけます。



全私学新聞

TOP >> バックナンバー一覧 >> 2002年10月13日号二ュース >> VIEW

記事2002年10月13日 1864号 (2面) 
日私教研等 初任者研修、成果上げほぼ終了
中・高校11、小学校3地区
 私立小・中・高校の新規採用教員等を対象とした地区別の初任者研修会が、一部を除いて八月下旬までに終了した。
 平成十四年度の初任者研修地区研修会は、中学・高校教員に関しては全国を十一地区に、小学校教員に関しては三地区に分け実施された。
 東京を除いて研修会を主催するのは財団法人日本私学教育研究所(堀越克明理事長=堀越高校長)。今年度からは参加旅費等が国の補助対象から外れたため参加者の大幅減少が懸念されていたが、八月末の時点で千三百五十人の参加予定人員に対して八三%に当たる千百二十二人が参加、地区によっては予定人員を上回ったところもあり、私学関係者の初任者研修への強い期待を物語るものとなった。これは九月二十五日、東京・市ヶ谷の私学会館で開かれた同研究所の平成十四年度第二回初任者研修運営委員会で報告されたもの。
 各地区からの報告によると、参加した教員は「固定観念がなくなった。刺激を受け活力になった」「大きな目標を見つけられた」などの大きな成果を感じており、また他校の教師と語り合い、悩みを共有できたことなどに大きな意義を見出していた。また第一線の企業で働く講師の話に、「いい刺激になった」といった声も聞かれた。今後に関しては、「教科別の研修を充実してほしい」「三年、五年、十年後にも研修を実施してほしい」「公開授業、模擬授業も研修に加えてほしい」「経営の側面からの話も聞いてみたい」との要望も聞かれた。一方、各地で研修の実施を担当する私立中学高校協会関係者からは、新任教員の研修に取り組む真剣な姿勢を評価する声が数多く聞かれた。しかし同時に女子教員に比べて男子教員の元気のなさと、教員養成上の改善の必要性を指摘する意見も聞かれた。
記事の著作権はすべて一般社団法人全私学新聞に帰属します。
無断での記事の転載、転用を禁じます。
一般社団法人全私学新聞 〒102-0074 東京都千代田区九段南 2-4-9 第三早川屋ビル4階/TEL 03-3265-7551
Copyright(C) 一般社団法人全私学新聞