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記事2002年10月13日 1864号 (1面) 
教育費父母負担軽減を
文科相ら私学振興を強調
父母の会30周年
全国私学父母の会(池田驩長)は、十月八日、東京都内のホテルで創立三十周年を祝う記念式典と祝賀会を開いた。
 当日は、私立学校の父母のほか、私立学校から堀越克明・日本私立中学高等学校連合会長、平野吉三・日本私立小学校連合会長らが、また政府からは遠山敦子・文部科学大臣、片山虎之助・総務大臣、石原伸晃・行政改革・規制改革担当大臣らが、さらに与党からは山ア拓・自由民主党幹事長をはじめ衆参両院議員ら約百人が駆けつけ、私学教育への期待を語るとともに私学への一層の支援と教育費の公私間格差是正の必要性を強調した。
 このほか記念式典では池田会長ら同会の役員四人が文部科学大臣表彰を受けたほか、父母会活動の功労者が堀越克明・日本私立中学高等学校連合会長等から表彰された。
 記念式典で冒頭、あいさつにたった池田会長は、「子供の生涯にとって最も大切な基礎教育は初等・中等教育。個性尊重の教育を展開している私学教育で過大な学費の障壁なしに学べることは、わが国の教育の向上につながると確信し、三十周年の節目に心を新たにし、日私中高連、日私小連となお一層の連携を図り私学振興と教育費父母負担軽減という初心を確認し合い、本会の更なる発展を期してまい進していきたい」と語り、これまでの応援に感謝し、引き続いての支援を要請した。来賓としては、河村建夫・文部科学副大臣、若松謙維・総務省副大臣、保利耕輔・自民党文教制度調査会長、小野晋也・自民党文部科学部会長、堀越会長らがあいさつした。
 一方、祝賀会には三人の現職閣僚をはじめ、与党の文教関係議員多数が、また文部科学省からは小野元之事務次官ら数多くの幹部職員が出席したことから、華やかな会となった。このうち遠山文科相は、「私学の足腰の強さ、私学の功績、実績には大変なものがある。私学振興の意義を十分認識している」と、また片山総務相は、「教育は私学でなくてはだめだ。(父母の負担する教育費等)公私間の条件の違いはある程度そろえなくてはいけない。私学がしっかりしないとこの国の教育は直らない」と、それぞれ私学教育への強い期待感を表明した。
 さらに石原改革相は、「先生方とともに日本の教育のためにスクラムを組んでがんばっていきたい」と語り、引き続いて私学を応援していく考えを明らかにした。
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