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記事2002年11月23日 1872号 (9面) 
新校長インタビュー (68) ―― 東横学園中学・高等学校 
校長 山ア 勲氏
生徒による授業自己点検を実施
知性豊かで自立した女性


東横学園中学・高等学校(東京都世田谷区)の山ア勲校長は教員に対しては、「生徒にどれだけ接することができるか、生徒の自主性をどのくらい発揮させることができるか、教員自身で体を動かして指導してほしい」と強く望んでいる。
 生徒に接しかかわる時間を多くするために、五時までは教職員会議を行わないことを学校の方針として決めていること、そして生徒による授業自己点検を実施している。
 この授業自己点検は、生徒自身が授業に対する取り組み方や授業内容の理解度を把握するためだ。これをすることによって、教員自身の授業方法などに対する反省材料にもなるという。
 また生徒による授業評価は現在、項目を検討中で、来年度からでも実施することになっている。これは教員自身がいろいろと工夫して考えている。
 教育目標は「思いやりの心を持ち、知性豊かで自立した、品格のある女性を育成すること」だ。
 この目標を実現するために、全教職員が「本当に生徒のためになることは何か」を常に考え指導に当たっている。
 アットホーム、少人数教育、礼法、自主性、英語力の強化がキーワードとなっている。
 中学の各教科をみると、例えば「総合学習」では“創造”を大きなテーマに最初は身近な地域社会に目を向け、学年が進むにつれ最終的には生徒を取り巻く“環境”へと考察を深め、人間の“生きる力”を追求していく方針だ。
 高校では能力別ではなく、生徒一人ひとりの希望に沿ったコース別のクラス編成を実施している。
 一年でIコースとIIコースに分かれ、Iコースは基礎から応用・発展と進むにつれ、内容の難易度は高くなる。IIコースは基礎学力の定着を目標とする。
 二年からは文系I、IIコースと理系Iコースに分かれ大学、短大などへの進学に目標を置く。各学期・学年終了後、コース別選択に応じ、補習・講習が用意されている。
 同校では学校週六日制を実施、授業時間数を確保し補習も積極的に行っており、今後は進学を一層重視していく方向で考えている。
 山ア校長は、来年度から生徒とのかかわりを積極的に行っていくという方針を「一層強く打ち出していく」と言う。
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