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記事2002年2月23日 号 (7面) 
高校入試複数日程方式へ
生徒減少期の対応を決議
北海道中高協臨時総会


 北海道私立中学高等学校協会(森本正夫会長=北海学園理事長)は一月十七日、北海道札幌市の札幌ガーデンパレスで臨時総会を開催、(1)高校入学定員の調整(2)同入学選抜制度の改革(3)行政機関への要請についての事項を内容とした、「生徒減少期における対応について」(平成十三年度申し合わせについて)の審議を行い、このうち、(2)については私立高校入試日を二回設定して実施する「複数日程方式」を十五年度から導入することなどを決めた。
 森本会長はあいさつの中で、「五十五校の本道の私立高校すべてが困難な環境にあっても、それぞれ建学の精神に基づく特色ある教育を行い社会の負託に応え、また社会にアピールしていく」と述べた。
 (1)については、定員に対し実員が著しく超過した(一〇%を超えた)定員超過校、および恒常的に実員が定員を大きく下回った(三〇%を超えた)定員充足困難校の取り扱いについて検討、定員超過校の学校長に対しては、同協会長から定員順守の要請を文書で行い、定員充足困難校の学校長に対しては、同協会が関係機関などへの要請活動などを行う場合、支援・協力していくことになった。
 (2)については従来、道内の私立高校は昭和四十六年から統一試験日を設け、選抜試験を実施してきたが、少子化傾向が強まり、定員割れの学校が現れてきたため、同協会の教育振興部会は、二年間にわたり協議を行ってきた。その結果、統一入試試験を十四年度で廃止、受験機会の複数化を図ることを目的に「複数日程方式」に踏み切った。この方式は「私学入試日を第一日程、第二日程の二日設置を基本とし、各校はそのどちらか一方のみの日程で入試を行う」もので、入試日については今年六月末までに決める。これを機会に私学を活性化し、社会にアピールする絶好の機会としてとらえていく方針だ。また推薦入試の条件の緩和も行い、推薦入学者数上限は現行通り入学定員の二分の一以内を基本とするが、「芸術や専門教育を行う学科、コースにおける推薦入学枠を拡大する」。さらに公私立一般入試との併願を認めることも決まった。


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