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記事2002年3月13日 号 (7面) 
大学教授の授業と大学生の卒論発表会
進路選びで人生ひらく
学習意欲を高める授業
京北学園で新たな構築
 明石要一・千葉大学教授(教育社会学)の授業と、同大学教育学部(明石研究室)の学生四人の「卒論」の発表会が、京北商業高校(川合正校長、東京都文京区)で二月十四日、同校一年生九十人を対象に行われた。
 テーマは「進路選びで人生がひらける教育社会学の立場から」。
 京北学園では学祖・井上円了の理念の下に、十三年度から「(1)今、京北から始まる大きな一歩(2)二十一世紀の教育は京北から」というテーマで“積極的に学び、学習意欲を高める授業”の構築に取り組んでいる。
 明石教授は学生に希望していることとして、(1)サークルを二年間行うこと(2)命を掛けた大恋愛をすること(3)自分が気に入った卒論を書くことの三項目を紹介、「この中でどれか最低一つは実行してほしい」と生徒に呼び掛けた。
 また、キーワードとして「こだわり」を挙げ、「高校三年間で共通の活動ができる親友をつくってほしい。大学全入時代がくるが、オンリーワンを目指して、やりたいことをやるこだわりをもってほしい」と訴えた。
 大学生四人は卒論ができる過程を説明した上で、「論文は勉強ではなく、生活の総まとめだ」と結論し、「大学生の自己主張に関する一考察」「新世紀ゲーマー事情」などの卒論の概略を報告したのに対し、生徒たちは大学生の発表を興味深く聞いていた。
 川合校長は生徒に対して「みんなには可能性がある。こだわりをもって学校生活を送ってほしい」と呼び掛けた。


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