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記事2002年7月3日 号 (10面)
IT技術者向けMCP資格取得者を養成
高校・大学での受け入れ高まる
マイクロソフト社が認定するIT(情報技術)技術者向けの最高資格であるMCP資格取得者を養成するための認定教育機関であるMSAATP(MicrosoftAuthorizedAcademicTrainingProvider)の認定を受け、学生・生徒にMCPを取得させようという教育機関が生まれつつある。 既に専門学校では五十数校が認定を受け、多くのMCP資格取得者を生み出しているが、昨年十一月に高等学校として初の認定校となった福岡県柳川市の柳川高校のほか、いくつかの高等学校がMSAATP認定へ向けた調査活動や導入の準備を進めている。 日本の教育機関がMSAATP認定を受けるためには要件がいくつかあるが、特に重要な点は以下の三点。 (1)対象となる学校は、中学校、高等学校、短期大学、大学、専門学校、高等課程を開設する専修学校のいずれかであること。(2)当該の学校は自校の学生に対してのみトレーニングを行うこと。(3)自校に最低一名のMCP資格を取得している講師がいること。 MSAATPに対してはMCP資格者を育成するためのトレーニング準備、開催に関してもマイクロソフト社から各種サポートが提供される。その中でも、指定教材の一部である「マイクロソフト オフィシャル カリキュラム」は米国マイクロソフトにより企画、開発されたもので、一般では入手することができない特別な教材となっている。そのほかにトレーニングを行う教室のマシン環境に対する基準、講師用のガイド、カリキュラムガイドラインなどMCP取得へ向けた学習活動に必要なものが手厚く用意されている。 ちなみに、受講者用のマシン環境基準の一例を紹介すると、 ・300MHzPentiumII以上のPC、128MBのメモリ、4GBのハードディスクなどとなっていて、開催するカリキュラムごとに細かく必要環境が設定されている(MSAATPでは各受講者当たり一台のパーソナルコンピュータが必要)。 更にMSAATP認定を受けた教育機関には以下をはじめ多くの特典も用意されている。 ・プログラムへの参加費用は無償 ・教材、試験のアカデミック価格を提供 ・100ユーザーの製品ライセンスを提供(MSAATP認定トレーニング実施時のみ) ・マイクロソフトからの各種情報の提供 これら周到な学習環境づくりへのサポートの存在が世界で多くのエキスパートを輩出する源となっていると考えられるが、日本の高等学校・大学においてもベンダー資格への評価の高まりとともに導入に踏み切る学校が増加する見通しだ。 |
学校でMCPが取れる MS AATP 記事の著作権はすべて一般社団法人全私学新聞に帰属します。 無断での記事の転載、転用を禁じます。
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