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記事2003年10月23日 1910号 (2面) 
短期大学基準協会定期総会
認証評価自主性や多様性尊重
相互評価の実施は百校にも
  短期大学基準協会(川並弘昭会長=聖徳大学短期大学部理事長・学長)は十月八日、高崎市のホテルメトロポリタン高崎で第二十回定期総会を開いた。総会では相互評価実施校が五十組百校に達したことや、認証評価の評価項目案などを報告した。項目案は各短大の自主性や多様性を尊重し、改善への取り組みや運営の自由度を広く認める内容となっている。
 川並会長はあいさつで「認証評価機関としての機能と同時に、これまでの基準協会の活動も進めなければいけない。さまざまな報告や提案事項があるので検討を願いたい」と述べた。
 評価項目案については、第三者評価機関設立準備作業委員会委員長の関根秀和副会長(大阪女学院短期大学院長・学長)と、副委員長の山内昭人氏(香蘭女子短期大学理事長)が説明した。
 前回の総会で評価の方向性として提示した「評価基準及び評価方法等のイメージ」をもとに、項目案を作成した。内容には大きく十の領域があり、さらに評価項目、観点に分かれる。具体的に見ると領域「学生支援」の場合、入学、学習、進路などの項目があり、それぞれに▽多様な選抜が公正かつ正確に実施されているか▽基礎学力が不足する学生に対し補習授業等の取り組みに努めているか、などと評価の観点を示す。
 各短大によって建学の精神や学科、地域性、規模などが異なるため、努力している点などを自由に記述する欄も設けて、多様な教育内容に対応した。ほかに、評価する側が各校の特徴を把握してから評価に臨むように、最初に短大の特色を説明することとした。関根氏は「まず自己点検評価を進めるため、中心となるスタッフを校内に養成することが何より必要だ」と述べた。坂田正二副会長(広島文化短期大学理事長・学長)は米国西地区学校・大学基準協会二年制高等教育機関認定委員会による評価責任者のワークショップ(実地講習会)について報告した。同講習会は九月にハワイで開かれ、同協会から坂田副会長ら五人が参加した。
 同講習会は米国の短大がアクレディテーション(適格認定)を受ける場合に、学内調整をする評価統括責任者と管理職を対象にした研修。日本での第三者評価や評価員を養成する参考とするため、指導方法や段取りなどを調査した。結果は十一月末までにまとめる。
 このほか、本年度事業の中間報告として、新しく四組八校の相互評価を発表した。これにより、相互評価の実施校は延べ五十組百校となった。地域総合学科の適確認定評価は今年度、八校八学科に実施した。
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