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記事2003年11月23日 1916号 (3面)
志願者数 国立減少、私大大幅増
AO入試、推薦入学増える
文部科学省は十月二十二日、平成十五年度に国公私立大学(短大を除く)が実施した入学者選抜の状況を発表した。まとめによると、国立大学の入学志願者(延べ人数)は減少し、公私立大学は大幅に増加した。特に私立では、志願者が十万人以上も増加している。入試方法ではアドミッション・オフィス(AO)入試や推薦入学、帰国子女特別選抜、社会人特別選抜などを実施する大学・学部が増加する一方、帰国子女や社会人特別選抜での入学者数は減少した。
志願者数を見ると、国立は前年度と比べて七百六十七人減(伸び率マイナス〇・二%)。公立は五千六百十六人増(プラス三・九%)、私立は十万五千百九十九人増(プラス三・五%)となった。全体では十一万四十八人(プラス三・〇%)が増加している。志願倍率はそれぞれ、国立が四・八倍(前年度同)、公立は六・八倍(〇・二ポイント増)、私立は六・九倍(〇・二ポイント増)。志願者の増加した公私立の倍率に若干の伸びがあったが、全体的にほぼ例年どおりとなっている。 AO入試については、国立では十七大学六十六学部(前年度比五大学十五学部増)が実施し、入学者は千二百一人(二百二十三人増)。公立は四大学七学部(前年度同)で、入学者は五十三人(四人増)。 私立は三百十六大学六百十二学部(四十六大学百八学部増)で、入学者は二万三千九百五十六人(三千四百九十六人増)。国私立でAO入試の実施、入学者数が増加している。 特別選抜を内容ごとに見ると、推薦入学は六百六十八大学千七百八学部(十四大学三十七学部増)が実施し、入学者は二十万五千五百二十四人(千七百二十八人増)。帰国子女特別選抜は四百八大学千七十三学部(二大学二十三学部増)で、千五百二十九人(九十八人減)。 社会人特別選抜は四百五十二大学九百四十七学部(三十大学四十三学部増)が実施し、三千四百五十九人(四百六十三人減)が入学した。特別選抜を実施する大学が増加しているにもかかわらず、入学者数は減少する結果となった。 |
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