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記事2003年4月13日 1886号 (6面) 
青山学院大学相模原キャンパス竣工
文理融合の斬新な構想で
  青山学院大学(半田正夫学長、本部=東京都渋谷区)が神奈川県相模原市に建設中だった相模原新キャンパスが竣工し、三月二十九日に定礎式ならびに献堂式が執り行われた。
 新キャンパスは厚木キャンパスに置かれていた教養学部の移転先として平成十二年に新日本製鉄研究所跡地を買収し、二十一世紀にふさわしい施設設備と教育内容の刷新を目指して建設中だったもの。移転開学後は世田谷キャンパスにあった理工学部を加えて人文科学系学部と理工系学部が同一のキャンパスに並存し、相互の学問領域を超えて交流しあう「文理融合」という斬新な教育理念のもとに新たな教育環境の創出をめざす。
 同キャンパスは約十六万平方メートルという広大なもので、新キャンパスのシンボル「ウエスレー・チャペル」を中心に、図書館と情報系・語学系の教育施設を収容するメディアセンター、少人数教育を重視した小・中規模教室棟、室内体育施設、先端技術開発センターなど二十一棟の施設が余裕のある配置で散在している。これらの施設は夜間電力を利用した蓄熱式空調設備を備えるなど、新しい時代の要請をうけた「エコキャンパス」を標榜するとともに、屋内にはラウンジやカフェテリア、屋外には緩やかな起伏のある地形を利用した緑地とオープンカフェスペースなど学生・教職員のアメニティ空間も豊富に備えられている。
 同校では新キャンパスのコンセプトを「高度情報化」「国際交流」「環境共生」「地域共生」「人へのやさしさ」の五項目に設定するとともに、教育内容においても、まったく新しい発想に基づく全学共通教育システムとして「青山スタンダード」と称するカリキュラムをスタートさせる。「青山スタンダード」は一年生を対象としたゼミ形式の授業「フレッシャーズ・セミナー」と、基本的な教養や外国語、情報などの基本スキルを獲得するための「コア科目」「コア科目」で学んだ教養・技能のグレードアップを図る「テーマ別科目」で構成される。
 いずれの科目も学問分野や学部・学科の枠組みを超えた、他に類例を見ない授業形態になっており、在学生全てが青山学院らしさと社会の評価に耐えうる知識・教養・技術・能力を備えた人材として巣立つことを目標としている。
 同校ではさらに、立地条件に優れた「青山キャンパス」と最新の教育環境を持つ「相模原キャンパス」を有機的に結合させることによって新たな飛躍を目指している。

メディアセンターへ続く新キャンパスのメーンストリート


メディアセンター前で行われた定礎式

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