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記事2003年4月13日 1886号 (1面) 
文科省、英語コミュニケーション充実で行動計画
英語が使える日本人を育成
英語で授業、高校生の海外留学も
  文部科学省は三月三十一日、「英語が使える日本人の育成のための行動計画」を策定した。グローバル化やIT革命の進展等により国際共通語として英語のコミュニケーション能力が不可欠になってきていることから、今後、五年間に取り組むべき具体的施策と平成二十年度を目指した目標を定めたもの。
 それによると、平成二十年度までに目指すべき目標について大きく分け八項目を掲げている。
 (1)中学・高校卒業で英語によるコミュニケーションができ、大学卒業で仕事に英語が使える。
 (2)英語の授業の大半は英語を用い、生徒や学生が英語でコミュニケーションを行う活動を多く取り入れる。
 (3)概(おおむ)ねすべての英語教員がコミュニケーション能力の育成を図る授業を行うことのできる英語力(英検準一級、TOEFL五百五十点、TOEIC七百三十点以上)、教授力を備える。
 (4)毎年一万人の高校生が海外留学する。
 (5)大学や高校入試でリスニングテスト、外部検定試験の活用促進。
 (6)総合的な学習の時間などで英会話活動を行っている小学校では、その実施回数の三分の一程度を外国人教員、英語に堪(たん)能(のう)な者、中学校等の英語教員による指導とする。
 (7)英語によるコミュニケーション能力の育成のため、国語を適切に表現し正確に理解する能力を育成する。
 (8)中学・高校・大学の英語教育に関する実践的研究の総合的実施(十五年秋までに結論)。

 このうち(3)に関しては、十五年度から五年間にすべての英語教員に集中的な研修を行い、また優れた英語教員に海外研修の機会を提供する。十五年度は三百人を派遣の予定。
 (4)に関しては十五年度、千人程度に渡航費用(往復)の一部を支援する。
 (5)に関しては、十八年度から大学入試センター試験でのリスニングテストの導入にむけ五月中に概要公表。
 (6)に関しては小学校の英会話活動の指導に関する手引書を作成する。
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