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記事2003年5月3日 1888号 (1面) 
京都で高大連携協議会発足
大学生の高校派遣など実施
  京都府内の全ての高校と大学等が連携し、大学生を学習アドバイザーとして高校に派遣する「インターンシップ・プログラム」や高校生に大学講義体験の機会を提供するなど、いわゆる高大連携を積極的に推進しようという「京都高大連携研究協議会」が五月七日、発足した。こうした取り組みは全国で初めてと同協議会では話している。
 協議会を立ち上げたのは、京都府教育委員会、京都市教育委員会、京都府私立中学高等学校連合会、京都府立高等学校長会、京都市立高等学校長会、京都商工会議所、大学コンソーシアム京都。大学間の連携で先駆的な実績を持つ大学コンソーシアム京都が学校間の仲介役や協議会の事務局を務める。協議会の会長には同コンソーシアムの八田英二理事長(同志社大学長)が就任した。
 同日行われた記者会見で八田会長は、これまでの高大連携は入学者選抜や広報活動を念頭にしたものが多かったとしたうえで、大学と高校がつながりを深め、また多くの学校が関係することで多様な選択肢を提供し、高校生の将来に対する目的意識の明確化、豊かな人間性の育成に期待をかけていることを強調し、今回の取り組みは京都全体の一貫教育となるものとした。高校側も目的意識の高揚や学校の特色作りにつながるものと期待を寄せている。当面は、協議会内に高大連携教育プログラム検討部会と高大情報発信交流検討部会を五月中にも設置、検討を進める。現在、計画されている事業としては、教員を対象にした研修プログラムの開発と広報(大学、大学院の集中講義の受講斡(あっ)旋(せん)、英語スキルアップ講座等)、教員対象の研修交流事業「教育フォーラム」の開催(協議会の事業の成果発表や教授法等に関する交流等)、大学生を高校に派遣するインターンシップ・プログラム(学級担任の補助、学校行事・クラブ活動等の補助等)、高校生を対象に大学講義体験企画の提供、高大連携窓口の設置などがある。
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