文部科学省は九月十九日、新規事業である「特色ある大学教育支援プログラム」に大学・短期大学の取り組み八十件（申請六百六十四件）を採択したことを発表した。採択されたのは申請件数のうち約一割という“狭き門”で、私立大学では二十六件（同三百三十八件）、私立短期大学は十九件（同百三十六件）を選定した。対象となった取り組みには、関連支援経費として既存の経費の配分枠組み内で補助金等を支出する。
　募集は五テーマに分かれ、採択件数はそれぞれ「総合的取り組み」十六件、「教育課程の工夫改善」二十九件、「教育方法の工夫改善」十四件、「学生の学習および課外活動への支援の工夫改善」九件、「大学と地域・社会との連携の工夫改善」十二件。国立は二十四件（申請九十五件）、公立七件（同五十九件）、共同の取り組み四件（同三十六件）を採択した。
　同事業は今年度から始まり、大学教育の改善に役立つ取り組みが対象。七月末の申請受け付けでは、全国の大学・短大の約半数が応募するなど、高い注目を集めた。八月に書類とヒアリングによって審査し、結果は九月十八日の同プログラム実施委員会に報告、了承された。（次号で詳報）