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記事2004年3月13日 1927号 (7面) 
教育費の公費支出を公平化決議 保護者、教職員で振興大会
大阪府私立中高連合会
保護者負担の格差を解消
魅力ある私学を<Xローガンに
 大阪府私立中学校高等学校保護者会連合会(森範子会長)は二月十三日、大阪市の大阪市中央公会堂で「教育は私学から、私学はひとつ」「保護者負担の公私間格差をなくそう」「魅力ある私学をめざして手をつなごう」を大会スローガンに、第二十三回大阪私学振興大会(協賛・大阪府私立中学校高等学校連合会)を開催、会場には千五百人を超える、私学へ子供を通わせている保護者と教職員が集まった。

 第一部、主催者の森会長は私学が建学の精神の下に特色ある教育を行い、素晴らしい人材を輩出していると評価した上で、「教育費父母負担の公私間格差が大きく、私学へ進学したくても進学を断念する生徒が増えている。憲法二十六条は教育の機会均等を規定しており、公私間で五倍近い授業料の格差のために、子供が私学への進学を断念するのは残念だ」とし、公私間格差の是正を訴えた。
 協賛者のあいさつとして、釜谷行藏・同連合会長(=履正社理事長)は「高校の授業料は公私立間で大きな格差があるので、子供の行きたい学校が所得で制限されている。子供が未来に羽ばたけば日本の宝となる。授業料の公私間の不公正を正してほしい」と述べた。
 来賓の太田房江・大阪府知事は、知事に再選されたことにつき保護者らに感謝の意を表した上で、「次代を担う人材育成の取り組みをさらに続ける。私学助成に対する府民の熱い思いを聞いている。子供は財産、みんなでたくましく育てようを合言葉に、私学振興に一層力を注いでいきたい」と応えた。
 森山一正・大阪府議会議長の祝辞を代読した西浦宏・大阪府議会副議長は「私学助成の充実は重要だと認識している」と述べた。
 大会では決議事項「誰もが自由に進路を選択できるように一刻も早く公費支出の公平化を実現してください」を採択した。
 第二部では、エキシビションとして保護者で結成している、学校のコーラス部のコーラスが披露された。

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