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記事2005年12月3日 2006号 (1面) 
文科省アスベスト調査 私学153機関で危険性
大学、短大では校名公表
文部科学省は十一月二十九日、学校施設等における吹き付けアスベスト等使用実態調査の結果を公表した。このうち私立学校に関しては、(1)都道府県が所管する幼稚園、小・中・高校、中等教育学校、特殊教育諸学校と、(2)文部科学大臣が所管する大学、高専等に分け整理しているが、(1)の幼・小・中・高校・中等教育学校、特殊教育諸学校では、全一万六百二十七機関中、一万七十八機関で調査が終了、結果、四十七の機関で「措置済み状態ではなく、損傷、劣化等による石綿等の粉じんの飛散により、ばく露の恐れがある」ことが明らかになった。また(2)の大学(短期大学を含む)、専修学校・各種学校でもそれぞれ七十七と二十九の機関で「ばく露の恐れ」のあることが分かった。いずれも調査未了の学校がある。私立学校全体では百五十三機関で「ばく露の恐れ」があり、一千二の機関で調査が終了していない。
 文部科学大臣所管の国公私立大学や独立行政法人等については機関名も公表されており、私立学校では大学と短期大学合わせて七十七の校名が挙げられている。いずれの学校も当該室の使用禁止、立ち入り制限、応急対策を講じている。同省は既に「封じ込め」「囲い込み」によりアスベスト飛散防止の措置が講じられている学校等にあっても最終的に除去されるまで点検・維持管理、関係書類の保存、情報の公開を行うよう求めている。

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