北海道私立中学高等学校協会（森本正夫会長＝北海学園理事長）は五月二十六日、札幌市の札幌ガーデンパレスで平成十七年度定例総会を開催、十六年度事業報告と収支決算、および十七年度事業計画と収支予算を承認した。同協会は十七年度事業については、(1)私学予算の充実や公私間納付金格差是正に努める(2)生徒確保に努める(3)研修事業の充実この三つの重点項目を中心に積極的に事業を展開していく方針だ。森本会長はあいさつの中で「管理運営費補助金について、知事はじめ道議会の皆さんのご理解を得て前年度を上回る水準を確保できたのは喜ばしい。また、平成二十年度からスタートする道教委の新教育長期計画に対する私学側の取り組みを本格化させたい」と述べた。十七年度の経常費補助の高校生の一人当たりの単価は三十二万八千九百五十七円となり、前年度比で〇・三％増となっている。
　新教育長期計画づくりに向けて道教委が設置した「高校教育推進検討会議」で高校教育・高校配置のあり方を十二月答申に向けて検討が進められているが、これに対し、私学側は(2)の生徒確保については、私学経営の基本であるとの認識に立ち、生徒減少期対策特別委員会を中心に対応策を取りまとめていく。
　また、(3)の魅力ある学校づくりを目指す研修事業では、「理事長・理事・校長研修会」が十月十九、二十日に、「第四十六回北海道私学教育テーマ別研修会」が九月八、九日に、「第三十六回北海道私学教育教科別研修会」が十八年一月十、十一日に行われる予定だ。