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記事2005年7月23日 1987号 (2面) 
生涯学習分科会スタート
ニートやフリーター対策課題
【生涯学習分科会】
 ニートやフリーターへの支援方策などを議論する第三期中央教育審議会生涯学習分科会(分科会長=茂木友三郎・キッコーマン椛纒\取締役会長)の初会合が七月十五日、都内で開かれた。同分科会の下に「国民の学習活動の促進に関する特別委員会」と「家庭・地域の教育力の向上に関する特別委員会」の二つの委員会を設置し、今月中にも両委員会で具体的な検討に入る。
 同分科会では社会問題化しているニート、フリーターの増加も検討課題に含まれ、生涯を通じた職業能力の向上、新しい知識・技術などを習得していく学習機会の確保について検討する。必要に応じ経済界や臨床心理士からの意見聴取も視野に入れている。
 初会合で中込三郎・全国専修学校各種学校総連合会長は「ニート、フリーターという言葉がよく使われていて身近になり、抵抗感が薄くなってしまっている。言葉が地位を上げてしまっているのではないか。言葉の使い方にも問題がある」と指摘した。さらに「生涯学習については国が表彰したりするなど、褒める制度を設けることで向上が図られるのでは」などと提案した。
 ほかにも「ITの活用は、『速くなる』『便利になる』という時代から、これからは『活動を高める』『心を豊かにする』という中身の時代に入った」(柵富雄・富山インターネット市民塾推進協議会事務局長)、「大学(院)で学んでいる社会人の多くは、(教育内容に)不満を持っている。社会人が身に付けたい能力は実践力であり、大学側はうまく対応できていない」(山岸秀雄・NPOサポートセンター理事長)などの意見があった。
【委員】
赤田英博・(社)日本PTA全国協議会会長 江上節子・東日本旅客鉄道褐レ問 加藤裕治・全日本自動車産業労働組合総連合会会長 見城美枝子・青森大学教授 佐藤友美子・サントリー且汾「代研究所部長 寺島実郎・且O井物産戦略研究所所長 松下倶子・独立行政法人国立少年自然の家理事長 茂木友三郎・キッコーマン椛纒\取締役会長 湯川れい子・音楽評論家 横山洋吉・東京都副知事 
【臨時委員】
明石要一・千葉大学教育学部長 糸賀雅児・慶應義塾大学文学部教授 大日向雅美・恵泉女学園大学大学院教授 大宮登・高崎経済大学地域政策学部長 菊川律子・福岡県立社会教育総合センター所長 興梠寛・世田谷ボランティア協会理事長 小菅正夫・旭川市旭山動物園園長 柵富雄・富山インターネット市民塾推進協議会事務局長 田中雅文・日本女子大学人間社会学部教授 土江博昭・島根県雲南市教育長 中込三郎・全国専修学校各種学校総連合会会長 山岸秀雄・NPOサポートセンター理事長 山本恒夫・八州学園大学教授

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