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記事2005年9月13日 1991号 (7面) 
新校長インタビュー (123) ―― 日本大学第一中学・高等学校
校長 町山 宣行氏
真・健・和を校訓に
教職員の意識改革が必要
 日本大学第一中学・高等学校(町山宣行校長、東京都墨田区)は校訓「真・健・和」を基に、世界に役立つ有能な人材育成を目標に掲げている。「真」は「知識を求め、真理を探究する」、「健」は「心身健康で鍛錬に耐える力を持つ」、「和」は「思いやり、協調の心を培う」と解釈する。
 町山校長はこの校訓を根底に置き、まず学習成績を向上させることが必要としながらも、「見えない学力、水面下の学力」や基本的なリテラシー能力の大切さとともに、EQ(豊かな情緒や感性など)を高めることの重要性を説く。
 そのために、中学一年の早い時期から、時間を守ること、あいさつをきちんとすることなどの基本的な生活習慣を身につけさせることを徹底させている。
 「本校は生徒に対し、面倒見のいい学校であると自負しています。このことは学校改革を推し進めることによって変化することなく、今後も維持していく」
 また、同校は校訓「和」の中でも示しているように、中高一貫教育という環境を生かし、中学生と高校生が一緒に過ごす中で、生徒同士思いやる気持ちや、生徒一人ひとりが責任感をはぐくんでいく姿が見られるのが特徴だ。
 学習の面では、中学三年間は基礎学力の充実と向上に重点を置いたカリキュラムを実施、高校は一年次に生徒の個性・特技・学問的才能を引き出しながら、二年次以降のコース適性を見極め、二年次には文系と理系の二コースに分かれる。
 「学校改革の一環として、常日ごろ教職員には意識改革を訴えています。結局、学校は生徒を人間として育てることに尽きると思いますから、教職員自身が学内外の研修を通して常に学び、生徒に学ぶ姿勢を示さなければなりません」と教職員の意識改革の重要性を指摘する。
 町山校長は同校に社会科の教員として奉職し、以後三十数年になる。同校は平成九年に男女共学に変更、十四年に創立九十周年を迎え、百周年に向け羽ばたき続けている。

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