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記事2007年10月3日 2078号 (3面)
新校長インタビュー (148) ―― 明治大学付属明治中学・高等学校
校長 小林正三郎氏
| 明治大学付属明治中学・高等学校(小林正三郎校長、東京都千代田区)は平成二十年四月から調布市に移転し、男女共学校として生まれ変わる。校地面積は現在(東京都千代田区猿楽町)の約五・五倍の広さをもつ。 新校舎のコンセプトは、(1)「STUDY」(学習環境の整備)(2)「SPACE」(ゆとり空間の活用)(3)「SPORTS」(スポーツ施設の充実)の三つだ。創立以来の建学の精神である「質実剛健」「独立自治」を継承し、学業、スポーツ、文化活動などに力を入れていく方針だ。 男女共学になっても、この精神は変わらない。「学校説明会では多くの女子も訪れ、女子の人気が高いと思いました」と小林校長の顔がほころぶ。 「より良い教育はより良い環境から生まれる」(小林校長)の信念の基に、学習環境は今まで以上に整える。現在の図書館の二倍の図書館を中心とした学習センターを整備する。最新のコンピュータを導入したCALL教室を二教室設置する。また、千四百人規模の講堂、三百人収容できる多目的教室は、学校行事や文化活動の拠点となる。 「学習環境を整え教育の質を上げますが、特に英語教育には多くの時間を充て、少人数教育、外国人講師による英会話の授業を行います」 高校のカリキュラムでは、「基礎教育の徹底」「特化教育の強化」「高大連携の推進」の三本柱が中心となっている。 「スポーツの強化は人間教育につながる」(小林校長)との考えから、現在の二倍の広さを持つ体育館、柔・剣道が各二面で行うことができる柔・剣道場、五面あるテニスコート、野球専用のグラウンドなど、体力の一層の向上を目指す。 「個性と活力ある私学として、明治中学・高校の特色をアピールし、存在価値を高めていきたいと考えています。人格形成の上で、最も大切な基礎をつくる中学・高校時代を本校で送ってほしいと思います」 小林校長は長年、民間の企業にいたが、明治大学のOBとして同大学の仕事に携わってきた。明治一筋の気骨と信念を感じることができた。来年完成の新生明治中学・高校が楽しみだ。
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