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記事2007年9月3日 2075号 (2面) 
私立高校生が大活躍 数学オリンピックなど5大会で金メダルなど獲得
片岡さん(高田高校)は数学、情報二種で金
文科省等が参加者支援
七月から八月にかけてベトナムのハノイやイラン・イスファハン等で開かれた「国際数学オリンピック」や「国際物理オリンピック」等で、日本の私立高校生が「金メダル」を相次いで獲得するなど世界的に優秀な成績を収めたことが明らかになった。文部科学省等が公表したもの。同省は独立行政法人科学技術振興機構を通じ国際的な科学技術コンテストに参加する若者を支援している。

 それによると、七月十三日から二十二日まで(現地時間以下同)、イランのイスファハンで「国際物理オリンピック」が開かれ、六十九の国・地域から高等教育機関に在籍していない二十歳未満の高校生ら三百二十六人が参加、その中で灘高校三年の高倉理さんと同校二年の村下湧音さんが金メダルを、麻布高校三年の増田賢人さんが銀メダルを、大阪星光学院高校三年の西口大喜さんが銅メダルをそれぞれ獲得した。国立の筑波大学附属駒場高校三年生も銀メダルを獲得した。
 また七月十五日から二十二日にかけて、カナダのサスカトウーンでは「国際生物学オリンピック」が開かれ、四十九の国・地域から百九十六人が参加したが、フェリス女学院高校の濱崎真夏さんが日本人参加者四人の中では最高位の銀メダルを獲得した。濱崎さんは昨年も参加し銅メダルを獲得している。このほか筑波大学駒場高校、奈良工業高等専門学校、愛知県立岡崎高校の各三年生が銅メダルを獲得した。
 七月十五日から二十四日にはロシアのモスクワで「国際化学オリンピック」が開かれ、六十八の国から二百六十五人が参加、その中で開成高校三年の田中成さんが銅メダルを獲得した。日本人参加者は四人。残る三人は国公立高校生でいずれも銅メダルを獲得した。
 七月二十四日から三十日にかけては、「国際数学オリンピック」がベトナムのハノイで開かれ、九十三の国・地域から日本人高校生六人を含めて五百二十人が参加した。その中で三重県の高田高校三年の片岡俊基さんが金メダルを、灘高校二年の副島誠さんと同校三年の吉田雄紀さんが銀メダルを獲得した。残る国立大学附属校の三人が金メダル(一人)、銀メダル(二人)を獲得した。
 八月十五日から八日間の日程で行われた「国際情報オリンピック」には七十七の国と地域から二百八十五人が参加した。日本からは四人の高校生がメダル獲得を目指した。その結果、三重県の高田高校三年の片岡俊基さんが金メダルを、灘高校三年の吉田雄紀さんが銀メダルを獲得した。そのほか国立大学附属高校生(一人)が銅メダルを獲得した。片岡さんは国際数学オリンピックでも金メダルを、また吉田さんも国際数学オリンピックで銀メダルを獲得しており、二人ともダブル受賞となった。特に片岡さんは昨年の国際情報オリンピックでも金賞を獲得しており、二年続けての受賞。金メダルは最優秀成績者(参加者十二人に一人程度)に、また銀メダルは同様に約六人に一人程度に、銅メダルは同様に四人に一人程度に贈られる。

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