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記事2008年10月3日 2111号 (7面) 
新校長インタビュー (167) ―― 足立学園中学校・高等学校
校長 北村 廣氏
原点は生徒の夢をかなえること
自習室には250席の机
 足立学園中学校・高等学校(北村廣校長、東京都足立区)は足立の地に中等教育の場を≠ニいう地域住民の熱意に応え創立され、今年創立八十周年を迎える。昭和六十二年著名大学進学を目標とする文理科を併設し、以後、男子進学校として着実に実績を上げている。
 「自ら学び 心ゆたかに たくましく」を教育目標に掲げ、独自のカリキュラムの改革を絶えず行い、二学期制と完全学校週六日制を堅持している。
 北村校長は「生徒の夢をかなえるのが教育の原点」と強調する。昨年八月に開放的で明るい、男子校らしい新校舎が完成した。生徒の夢を実現するために、学習環境の量的、質的な設備の面での配慮が具現化されている。
 北村校長は「早朝七時から夜八時まで、休日・休暇中も問わず、年中開放している自習室は考査期間中満席になります。新校舎の設計にあっては、自学習のセンター的な役割を担う図書室(約五教室分の広さ)と自習室とを一体化した現在、生徒たちに十分生かされていることは感無量です。食堂でも自主的に勉強しています」と話す。自習室は十二教室分の広さで、学習机は二百五十席ある。
 「本校では、教職員一人ひとりが経営の意識を持っております。また、教職員一人ひとりの力量は言うに及ばず、教師集団としての教育力はとても高いと思っています。現在、学園経営母体である理事会の役員は、理事長をはじめ全員が卒業生であり、母校愛に燃えた良心的な経営で本校の教育を支えています」
 クラブ活動は活発で、中でも柔道部は全国レベルだ。二十年度全国高校総体、六十`c級で松木武志君が全国制覇を成し遂げた。
 「学園の主人公はあくまでも生徒です。この新舞台で、生徒たちが伸び伸びと学園生活を送り、確かな学力と生きる力を身に着け、次世代を担う有為な人材を育てるよう努めたい」と、北村校長は生徒たちに温かい目を注いでいる。
 北村校長は北海道出身。同校で十三年間教頭職を経験した後、校長に就任。同校は地域とのかかわりが深いが、北村校長自身「第二の故郷が北千住」と、北千住に愛着を持っている。
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