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記事2008年10月3日 2111号 (1面) 
OECDのAHELO 日本も参加を決める
「工学」や「背景情報」等分野
 中央教育審議会大学分科会の「大学教育の検討に関する作業部会 OECD高等教育における学習成果の評価(AHELO)に関するワーキンググループ」(座長=小原芳明・玉川大学長)は九月三十日、文部科学省内で初会合を開いた。
 このWGは、経済協力開発機構(OECD)が高等教育における学習成果の評価に関する国際的な検討の可能性を探ることを目的に実施準備を進めている試行的試験への対応を検討するもの。
 審議の結果、標準化試験の効果は疑問などとして慎重な対応を求める意見も聞かれたが、世界から置き去りにされかねないといった危機意識から試行への参加を求める委員が複数おり、最終的には、我が国はOECDの試行的試験に参加する、参加領域については、(1)分野別技能の中の「工学」(2)「背景情報」(研究や設備、教育環境、国際化志向など)(3)一般的技能(批判的思考力や分析的理論づけ能力、問題解決能力など)(4)分野別技能の中の「経済」の順で参加の意思があることをOECD側に伝えることを決めた。OECDで参加国の調整が行われるため、我が国の希望がすべて通るわけではない。OECDでは二〇一〇年までに試行的試験を行う予定。
 今後はOECDからの回答を待って、参加の大学の在り方などをWGで検討する。試行的試験は各分野について、約四カ国から各十機関程度の参加が予定されている。すでに七カ国が参加の意思を表明している。
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