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記事2009年12月13日 2156号 (3面) 
新校長インタビュー (194) ― 明治大学付属明治高等学校・明治中学校
校長 金子 光男氏
高い目標持って実現できる人間育成
勇気を持ち、スプリングボードに



 明治大学付属明治高等学校・明治中学校(金子光男校長、東京都調布市)は「質実剛健」「独立自治」を建学の精神に掲げ、一九一二年に設立された。金子校長は「この建学の精神に即した人格形成を目指していきたいですね」と強調し、「生徒たちは高い目標を持って、時代や社会と対峙し、事柄の本質と状況をしっかりとつかみ取り、それをまっすぐに実現していける強さを持った人間に育ってほしい」と意気込みを語った。
 同校は明大付属校として、高校を卒業すると、九割以上の生徒が明治大学に進学する。「明大の中核を担い、リードできるような学生になってほしい。そのためには、将来、社会に自信を持って羽ばたいていくために、中学・高校時代で鍛えられなければなりません」と述べる。
 カリキュラムは、そうした方針に基づいてバランスを取りながら編成されている。中学では、特に国語・英語の授業時数を増やし、高校への基礎を固める。この中で、英語は少人数・習熟度別授業を行っている。高校では、三年次から文系・理系にクラス分けし、選択科目を増やし、進路に合わせたカリキュラムを展開している。また、明大と密接に連携し、大学教員による週二時間の連続講座を実施している。
 同校は二〇〇八年、神田・駿河台から調布に移転し、男女共学となった。だが男女共学制のもとでも、明治に流れる建学の精神は変わらない。「女子の優れたところを取り入れることによって、本校の独自性をさらに際立たせることができると思います」と金子校長は女子教育について語る。
 新校舎では、中学・高校生が伸び伸びと生活できるように、従来と比べて、飛躍的に教育環境と施設が整えられた。
 二〇一二年、同校は創立百周年を迎える。「二十一世紀を見据えたビジョンを構想し、新時代に適(ふさわ)しい学校創りを目指します。そして、その新しい生徒像を実現できるような教育体制を築いてまいりたい」と抱負を語る金子校長。
 明大政治経済学部教授のかたわら、(社)日本将棋連盟 普及推進部 学校教育課学校教育アドバイザーなる肩書を持つ。生徒たちには「勇気を持ってスプリングボードに立つように」と呼びかけている。

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