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記事2009年8月13日 2145号 (5面) 
新校長インタビュー (188) ―― 青稜中学校・高等学校
校長 下山 晃氏
リーダーとなるための体験積ませたい
俯瞰的にみた進路指導を

 「それぞれの学年のレベルに応じて勉強させ生徒本人の持っている潜在的な学力を育て、中学・高校の六年間で大学に進学するための基礎力をつけさせたい」
 青稜中学校・高等学校(東京都品川区)の下山晃校長はこう語る。
 さらに「中学・高校時代に人間としての基本をつくらなければなりません。今後も、社会が変わっていくことは間違いないので、俯瞰(ふかん)的にみた進路指導を行うことが必要になってきます。社会に出てリーダーとなるために、知識・技術を含めて中学・高校時代に必要な体験をしっかり積ませてやりたい」と続けた。
 そのために、進路指導を充実させ、進学コースの選択と、コースに合わせた選択科目の取得に対しアドバイスを行っている。その成果はここ数年、国公立大学や難関私立大学への進学の実績となって表れている。また、放課後学習、特訓講習・合宿学習、サテライト講習など授業以外でも学力アップのためにさまざまな試みが行われている。
 また下山校長は、毎日の努力の積み重ねの必要性を強調した上で、「全国模擬試験にチャレンジするなど外部の評価を受ける気持ちを常に持ってほしい」と生徒たちに期待をかけている。
 一方、教員に対しても「今教えているところの位置付けを分かっておく必要がある」と注文をつける。これによって、どうしてここを教えているのか自信を持つことができるし、生徒もその部分を学びながら最後には全体的なことを理解することができるようになる。
 「中学一年から高校三年まで、それぞれのレベルで成果を出し、健康で元気に生活できる身体の力、自己の意志を明確に持ち活力を出して学校生活を送ることができる心の力を持ってほしい」
 下山校長は筑波大学で大学院博士課程長、高知学園短期大学で学長を務めた後、同校の校長に就任した。専門は宇宙化学で生命の起源。生命の誕生を地球だけに限らず広く宇宙でも適合するものとの考えで研究を行った。今年五月に中学一年で実施した「八ヶ岳自然教室」で校長講話を行った。宇宙の話をしたのは、「一年生から広い視野を持ってほしい」からだ。
 青稜の心≠教職員や生徒と共有し、毎日の教育に励んでいる。

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