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記事2010年1月3日 2157号 (5面) 
「キャリアガイダンス」でヒアリング
大学団体 多様な取り組み制限しない制度設計を要望
中教審質保証システム部会

 中央教育審議会・大学分科会の質保証システム部会は十二月十五日、文部科学省内で会議を開き、大学設置基準を改正し、キャリアガイダンスの規定を設けることについてヒアリングを実施。大学関係団体は、大学の多様な取り組みが制限されないような制度設計を要望した。設置基準の改正は十七日からパブリックコメントにかけ、一月中旬の次回会議で結果について報告される予定。改正されれば、平成二十三年四月一日施行となり、同年四月開設の大学等の設置認可審査に適用されることになる。今回ヒアリングを行ったのは、日本私立大学団体連合会、全国公立短期大学協会、日本私立短期大学協会、全国中小企業団体中央会の四団体。日本私立大学団体連合会は、キャリアガイダンスの内容が一律に定められ、大学の自律性・多様性が阻害されることのないよう求めるとともに、財政的な支援も要請した。また、多様な就職機会が確保される社会システムの改革にも言及した。
 全国公立短期大学協会は、各短大の取り組みを画一的な基準で制限することのないよう要望。日本私立短期大学協会も、運用にあたっては大学の自律性・自主性を尊重するよう配慮を求めた。
 また、全国中小企業団体中央会は、国に対して、中小企業と連携した職場見学や企業実習、インターンシップなどの推進支援策の強化を求めた。
 大学に対しては、中小企業と接する機会を増やし、創業を支援する教育にも力を入れてほしいと注文した。

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