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記事2010年6月3日 2172号 (1面) 
日短協が春季定期総会開く
10月22日 60周年記念式典
佐藤弘毅会長の再任決める

佐藤日短協会長


 日本私立短期大学協会(佐藤弘毅会長=目白大学短期大学部理事長・学長)は、五月十四日、福島県郡山市内のホテルで平成二十二年度春季定期総会を開き、協会創立六十周年記念事業の実施を含む平成二十二年度事業計画、同収支予算等を決めたほか、任期満了に伴う役員改選を行い、佐藤会長の再任を決めた。あいさつに立った佐藤会長は、「自ら改革、変身していく者だけが生き残れる。タフで強かな短大を構築していこう」と語った。


 また総会の冒頭、佐藤会長は、昨年度の総会で言及した事項の中から、三つの視点を挙げて総会での論議の参考にしてほしいと語った。
 三つの視点とは、短期大学は、大都市に偏在する四年制大学とは異なり、全国の中小都市にも遍く存在することから@地方の視点、次いで短期大学がこれまで果たしてきた大きな貢献は誇りではあるが、過去の栄光からの脱却、過去の成功体験から脱却が何よりも必要だという、A新しい時代の視点、さらに内輪の論理ではなく社会から見て納得頂ける論理、つまりB表からの視点で私たちの未来を切り拓きたい――ということ。こうした視点を参考に協議が充実したものとなるよう参加者に協力を求めた。
 続いて開催地(東北)支部長として、関口修・学校法人郡山開成学園理事長があいさつに立ち、「再び素晴らしい勢いを持ってこれからの短期大学の振興、並びにその教育成果をいかにあげていくかに心していかなくてはならない」などと語るとともに、全国から四百人近い短大関係者が郡山を訪れたことを感謝。
 その後、来賓の内堀雅雄・福島県副知事、原正夫郡山市長が祝辞を述べ、文部科学省の藤原章夫・高等教育局大学振興課長が「短期大学をめぐる文教政策の現状」と題して最近の事業仕分けの動向や中央教育審議会を中心とする教育改革の動向、政府が進めつつある新成長戦略の肉付け″業の現状等を説明した。
 午後からは、十を超える議題について報告・協議が行われたが、それに先だって、短大振興に大きな功績を残し、今年四月と五月に死去した谷本貞人・関西外国語大学総長、酒向登志郎・立教女学院理事長・短大学長の二人の功労者に黙とうが捧げられた。
 その後、会員校の異動、平成二十一年度事業報告及び収支決算報告、中央教育審議会の審議動向報告などが行われたほか、同協会の会則等の一部改正が協議、承認された。今回の会則改正は、会員数に見合った役員数にすることや、新年度が始まって総会が開かれるまでの期間の取り扱いなどを規定したもの。
 また協会創立六十周年記念事業に関しては、十月二十二日の午前十時から式典を、続いて十一時から祝宴を、いずれも東京・九段下のホテルグランドパレスで開催すること、記念誌を編纂すること、秋季定期総会は前日の十月二十一日、同じホテルグランドパレスで開催することが決まった。
 このほか役員改選では、各支部選出の役員候補者、副会長(各支部長)等が原案通り承認されたほか、財務担当常任理事、監事(三人)が選任された。(近く詳報)

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