日本私立小学校連合会（清水良一会長＝立教女学院小学校長）は、一月十九日、東京・市ヶ谷の私学会館で同連合会結成七十周年記念式典・祝賀会を開催した。式典では十二人の私立小学校長らに対する私立小学校教育振興功労者文部科学大臣表彰と、二百十一人に対する私立小学校永年勤続者表彰（会長表彰）も行われた。（近く詳報）

　記念式典の冒頭、式辞を述べた清水会長は、同連合会加盟の私立小学校百七十九校は今後も、「日本の私立小学校は強力な提携によって、その自主性と公共性を発揮し、私立小学校教育の充実を図る」との連合会結束の理念を全面的に受け継ぎ、闊達な自発性を持って進取の精神をさらに奮い立たせ、磨き上げ、広く公教育に貢献し、新たな実践に冒険心を持って船出していくことを改めて宣言した。東日本大震災や原発事故からの復旧・復興、少子化、景況感の落ち込み、地震を警戒しての遠距離通学の敬遠などにより、私立小学校では現在、志願者の減少が続いているものの、私立小学校廃止の危機をはね返した大先輩の団結力と行動力の遺伝子を継承する現在の私立小学校関係者は今の難局をも乗り切れると思っていると力強く語った。この後、矢崎昭盛副会長から私立小学校や連合会の苦難の歴史などが説明された。その後、文部科学大臣表彰状が森口泰孝事務次官から十二人の功労者に授与された。文部科学大臣表彰者は次の各氏。▽川田紀美子・桜の聖母学院小学校長▽矢崎昭盛・国本小学校長▽景山壽貴・小野学園小学校教頭▽功力俊文・元日本女子大学附属豊明小学校長▽園田達彦・元聖徳学園小学校長▽大森隆實・元目黒星美学園小学校長▽武田博信・元トキワ松学園小学校長▽中村弘之・自由学園初等部長▽竹下昌之・元成城学園初等学校長▽中村太貴生・元椙山女学園大学附属小学校長▽櫻井成・光華女子学園光華小学校長▽堀俊一・元帝塚山小学校長