TOP >>
バックナンバー一覧 >> 2013年8月13日号二ュース >> VIEW
記事2013年8月13日 2281号 (2面)
中央教育審議会の大学分科会大学教育部会は8月2日、一橋大学一橋講堂で第24回会合を開催した。第7期では初の会合で、部会長には前期に引き続いて佐々木雄太・名古屋経済大学・同短期大学部学長が選出された。 今期において同部会が審議を行う事項は「大学の質保証の充実」で、認証評価制度の改善充実および情報公表の在り方と、大学設置基準の見直しを検討課題とする。今年度内に、質保証のトータルシステムを構築することを目指す。大学の質保証は5月28日に提出された教育再生実行会議の第3次提言や、6月14日に閣議決定した教育振興基本計画等にも取り上げられた事項であり、佐々木部会長は冒頭で「避けては通れない待ったなしの課題」との認識を示した。 今回は自由討議として委員がそれぞれの意見を述べた。「設置基準の改善は、他局・他省庁まで関わる問題で擦り合わせが必要になる。だからこそ速やかに議論を進めるべきだ」「設置基準に関しては、どうとでも解釈できる曖昧な表現を改め、精緻な措置を編み直すことが重要だろう」「大学教育の機能分化、多様化が進み過ぎて、学士が700種以上になるなど基準を適用しきれなくなっている。この状況への対応も必要だ」「教育の質向上には『教員力』の向上が求められる。そのためにはTA(ティーチング・アシスタント)制度の確立を図るべきだ」「学生には良い成績を取らねばという緊迫感があまりない。大学の質向上を図るには、学生の視点での改善策も必要」などの意見が出された。次回の会合は9月中に開かれる予定。
|
記事の著作権はすべて一般社団法人全私学新聞に帰属します。 無断での記事の転載、転用を禁じます。
|