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記事2018年5月3日 2442号 (1面) 
文部科学省 高校生のための学びの基礎診断Q&A改訂公表 
30年度中の利活用も可能 

文部科学省はこのほど、「高校生のための学びの基礎診断」Q&Aの一部を改訂、公表した。  同基礎診断は、文部科学省が民間事業者の提供する基礎学力の定着度合い等を測定するツールを認定、学校等が生徒の学力等にあったものを選択、受検者個人だけではなく、学校等へも測定結果がフィードバックされて、学校におけるPDCAサイクルの取り組みの促進に資することなどが特徴。また、思考力・判断力・表現力等を丁寧に把握できる記述式問題を必須とし、英語に関しては原則として4技能を測定するなどが既存の業者テストと異なる点。  Q&Aでは、趣旨、枠組み概要、出題に関すること、結果提供に関すること、運営その他に関すること、認定後の遵守事項、審査、情報提供、活用方法、受験料、結果の副次的な利用、様式等について、Q&A形式で学びの基礎診断や同省の考え等を紹介している。このうち趣旨・目的の中では、「英語について、大学入学共通テストで民間の検定試験を活用することとの関係はどのようなものか」との質問を紹介しており、民間の英語資格・検定試験は大学入学共通テストと学びの基礎診断では活用目的や認定基準・参加要件等が異なるとした上で、ただし共通テストにおける「大学入試英語成績提供システム」に参加する資格・検定試験についても、基礎診断の認定基準に適合すると認められれば認定を受ける可能性はあるとしている。  基礎診断の測定ツールの認定は今年6月末が申請締め切りで、7月から9月に審査が行われ、10月から11月に審査結果が民間事業者に通知され、文科省のホームページで公表される。平成31年度から高校で本格的に利活用される。30年度内に認定測定ツールを活用することも可能としている。 英語について原則4技能を測るとしているが、「話す」技能に関して、「音読」や「復唱」等の音声判定でも要件を満たすとしている。今回、改訂された部分は、「基本タイプについては、共通必履修科目からの出題を設定しなくてもよいか」等に関するQ&A。

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