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記事2021年10月13日 2558号 (1面) 
岸田内閣発足、文科相に末松氏
現場を見ることを重視
部活動の地域移行検討開始

 岸田文雄内閣が10月4日に誕生した。文部科学省の大臣、副大臣、大臣政務官の3役も10月6日までに決まり、文部科学大臣には兵庫県選出の参議院議員(当選3回、自由民主党)の末松信介氏が就任した。55歳。関西学院大学法学部卒。


 末松氏は、政府内では財務大臣政務官、国土交通副大臣等を務め、国会(参議院)では議院運営委員長、自民党の国会対策委員長等を歴任した。教育再生担当大臣も兼務しているが、平成25年1月に発足した教育再生実行会議は廃止が決まっており、閣議決定では今後は教育や人材育成等を検討する新たな会議の開催が決まっており、高等教育を中心とした教育の在り方について国としての方向性を明確にすることや、誰もが生涯にわたって学び続け学び直しができる高等教育と社会との接続の多様化・柔軟化を推進する方策を検討することになっている。


 特に末松大臣は文科省での記者会見で「総理からのご指示を踏まえ、まず、現状、課題をしっかりと把握した上でやっていくこと、それは、ICTを活用した個別最適な学びの実現、新型コロナウイルスの感染症対策と子供たちの健やかな学びの両立、GIGAスクール構想、発達段階に応じたオンライン教育の推進、子育て世代への教育費の支援の強化、子供の貧困対策、日本が誇る伝統、文化芸術の国際展開、科学技術立国のために、産官学連携による最先端の科学技術の、またイノベーションの投資の拡大、スポーツ立国の実現に取り組みたい。やはり、現場に出てこの施策はこういうものであるということを、しっかりと目で見ていくことが必要」と語っている。


 またスポーツ庁で運動部活動の地域移行に関する検討会議が10月7日に初会合を開いたことを記者会見で問われた大臣は、「改革の第一歩として令和5年度以降段階的に休日の部活動の運営主体を学校から地域へ移行していく方針で、今年度、全国各地で実践研究を行い、受け皿の整備方法、指導者の確保の具体論等を検討したい。来年の夏を目途に取りまとめを頂き、令和5年度以降、段階的に休日の部活動の地域移行を着実に進めたい。文化部についても適切なタイミングで検討を進めたい」と語っている。


 また文部科学副大臣には池田佳隆・衆議院議員(愛知3区、自由民主党)、田中英之・衆議院議員(京都府第4区、自由民主党)が就任した。池田氏は内閣府の副大臣も兼務している。


 大臣政務官の鰐淵洋子・衆議院議員(比例区近畿ブロック、公明党)は再任、もう一人の大臣政務官は高橋はるみ・参議院議員(北海道、自由民主党)が就任した。

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